徐行運転

伊藤 泰男(宮城県)
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柴田町の一目千本桜を展望デッキから河川敷の桜並木や遊歩道を歩く人々、列車が来るのを待って、シャッターを押しました。この日は快晴で風も無く、とても素晴らしい写真を撮影することができました。

■ 寸評 ■
一目千本桜のそばを通る時は、電車はサービスとして徐行するのでしょう。しかしこの写真の良さは「生活、町並みと桜が一体になっているところ」なので、題名は少しずれが感じられます。
 古都への誘い(定義山五重の塔)

津田 春光(宮城県)
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■ 寸評 ■
綺麗な写真ですが、塔のひだりの木が邪魔ですし、もみじと塔のバランスもいささか不自然です。そらも何故か違和感があります。
   快速SLレトロ碓氷号

白石 達也(群馬県)
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この日はとても晴れていて撮影日和で、下磯部は鉄道写真「撮り族」の人たちから、おたち台と言われている撮影ポイントで、撮影に行ってきました。快速SL「D51」レトロ碓氷号は1日客車6両をけい引し、なつかしい国鉄でつかわれた物で、すばらしいです。たくさんのお客さんを乗せて、力強く走っていました。

■ 寸評 ■
D51は素晴らしい機関車です、若いころ映画の仕事で数ヶ月付き合いました。横っ腹にロープで体をくくりつけ、車体の下に取り付けたカメラのスイッチのオンオフが仕事でした。そのデゴイチをなんのけれんみも無く素直に撮影されたことに好感がもてます。
丸窓

黒川 昭典(神奈川県)
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2月初旬の晴れた日、鎌倉 明月院(あじさい寺)を訪れ、方丈の丸窓を切り撮った1枚です。この季節は、太陽高度が低いため、丸窓からの日光が室内床の赤いじゅうたんに差し込み、室内全体を朱色に染めあげて、何とも不思議な雰囲気をかもしだします。太陽からの光が丸窓の中心から差し込む時間帯をねらい、シャッターを切りました。

■ 寸評 ■
窓から太陽の光が丁度赤い絨毯に差し込む時を狙って不思議な写真を写された努力と技量に拍手を送ります。
鷺翼

竹川 隆(長野県)
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■ 寸評 ■
レンズ、シャッターのデータが二つかかれているところをみると、空と鷺を合成されたものと推察します。鷺の白を浮き立たせる空に嵌め替えられたのでしょう。
裾もよう

山田 悦子(岐阜県)
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バスツアーで立ちよった白川郷の一駒。時間がなく観光客が多くてシャッター場待ちに時間がかかり大変でした。

■ 寸評 ■
白川郷の古い巨木、苔と蔦に覆われまわりに秋の彩りをちりばめ、すてきな一枚です。
三角建物とさくら

黒田 利之(三重県)
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大安町中央児童センター内で障害者花見の会の時、記念写真をとっていて、ふと上を見ると屋根と桜のきれいな事でシャッターを切りました。

■ 寸評 ■
青空に鋭く突き出た白い建物と一面の満開の桜の取り合わせ、空間配置が絶妙で、桜の写真としては飛びぬけた出来だと関心しています。
平城山の苔寺(秋篠寺)

中村 重信(奈良県)
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雨あがりの秋篠寺参道から苔を見てすばらしいと思った。

■ 寸評 ■
とてもいい目の付け所です。写す時はカメラ任せのオートでいいのですが、後処理を丁寧にすればもっと良くなります。上の方の飛び目の空を抑え、苔を少し抑えて、コントラストと質感を出してみて下さい。最後の仕上げが大切です。
ぼくが60歳の時、観た桜

山根 和泰(鳥取県)
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いまだにフィルムのカメラをつかっています。T90も22年間になります。操作能力も落ちてきました。

■ 寸評 ■
22年間同じカメラで撮り続けてこられた腕は流石のものです。60歳の還暦記念作品ですね。入選者の中には80過ぎたかたが沢山お出でです。再出発の桜にしてください。
仲良し家族

旗手 茂夫(広島県)
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岡山の友人から「鶴の雛が誕生したので見に来なさい」といわれ出掛けました。当日は小雨で雛の行動が思う様にならず苦労しました。傘を片手にようやくとらえることができた一枚です。

■ 寸評 ■
雛の表情がなんとも可愛いですね。手前の親の配置も絶妙で家族の一体感がでています。欲を言えば親の白い部分が飛んでしまっています。カメラの設定、PCでの後処理でいい質感の白になると思います。研究課題です。
赤富士に綿帽子

谷村 六三(広島県)
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山中湖へ移動中、S字カーブ左前方に見事な朱色に染まった富士の山へ、あたかも帽子をかぶった様な光景があり、思わずシャッターを切りました。

■ 寸評 ■
楽しく面白く珍しい富士山です。運をチャンスに変える機敏さが作り出したものですね。
放水

山田 雅子(大分県)
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大分県竹田市にある白水ダムの放水がはじまり、美しい所ですので写真をとりに行きました。ちょうど祖父母と孫らしき人達がいましたので、一緒に写真をとりました。

■ 寸評 ■
ダムの放水にしても色々あるのですね。このダムの放水は珍しくて美しいですね。水の色も綺麗だし、家族ずれを入れたことで、親しさとスケールが出ました。
塩釜みなと祭りだ!!

松田 崇(仙台市)
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塩釜みなと祭りに行き、100枚撮った中の1枚です。晴天で猛暑日でした。

■ 寸評 ■
平成22年、あの震災の前の年の祭りですね。これを見て、涙する人もいれば、この華やかさを取り戻すと決意するひともいるでしょう。いい写真です。
ヘルプミー!

木戸 修平(さいたま市)
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この写真は、夏休みに友人達とプールに出かけ、砂にうまる人と砂をかける人に分かれて遊んでいた時の写真です。友人は、自分では身動きできずに「暑い〜」と叫んでいました。そこで「ヘルプミー」を思いつきました。

■ 寸評 ■
紛れも無い「青春の一こま」ですね。真ん中の砂のトーンが飛んでいるのが気になります。プリント処理を研究してください。
陸と海上での光の競演

荒尾 武(川崎市)
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毎年の恒例花火大会、打上げ花火の後、手前間近での水中花火は地響きが体感できた1コマです。245コ中、水陸の花火を1コマに撮るのに苦労した作品ですが、色の発色、よく出ていると思います。

■ 寸評 ■
高い技術と努力のたまものと見ています。素敵です。
仲良し

岩本 優子(浜松市)
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「愛知県民の森」へ行ったときです。大事な私の孫達です。広角レンズで写してみました。3人共かわいい表情が少しおもしろくとれたと思います。

■ 寸評 ■
仲のよさ、楽しさが画面いっぱいに溢れています。
かくかく  しかじか

山口 琢磨(堺市)
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奈良公園を散策中に、何やらヒソヒソ話。とても愛くるしい光景でした。

■ 寸評 ■
動物の色々なしぐさを「擬人化」して面白い写真をつくるのは、とても愉しいことです。
お座り!!

三好 哲(広島市)
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■ 寸評 ■
二匹の愛犬に「お座り」と命じて、写した写真で、取り立てて「上手井」と言うわけではないのですが、場所の設定(公園)大きな樹、光の方向(白い毛を浮かび上がらせる)などなど細かく見ていくと、上手な写真です。親しい人、彼女、母親、子供を写すときなどこれくらいの気配りで写しましょう。
群遊

竹内 節子(広島市)
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■ 寸評 ■
餌を撒いたところにわっと集まって大はしゃぎして食べているところなのでしょう.「遊」の字が適当か疑問はありますが、おしどりのエネルギーはあふれています。
  静寂

斉藤 新(福岡市)
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熊本県阿蘇郡池山水源は年に数回訪れますが、水源の美しさは透明度の高い水に映えるシダ・コケ・青葉古木の生命力に目を奪われ作画しました。人との対話が難しく、写真撮りはいつも一人で出かけます。観光客が多く狭い場所のため、三脚が使用できず手持ちでシャッターを切りました。

■ 寸評 ■
九州、阿蘇の山の中の水源のちいさな湖の岸辺の古木の枯れ木が立つ一郭ですね。見物客のざわめきに惑わされず、「静寂」の絵を切り取って成功しています。自然との対話で貴方自身の歌を歌い続けてください。
第27回 障害者による 書道・写真全国コンテスト